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犬と法と道徳

2011/06/05 Sun

また、この文章からブログを始めなくてはいけません。

『ブログを書かずに一週間がおわってしまいました』

いつも楽しみにしてもらっている方にはもうしわけないです。

さて、今週の忙しかった理由は、年に数回ある修士学の短期集中授業(2週間)がはじまりました。
この期間中は朝の8時から夕方の6時まで、毎日9時間(お昼休みの1時間をのぞく)授業で、頭が張り裂けそうなほど勉強させてもらいます。

今週の授業は、『犬の訓練と利用と所有に関する論理と道徳と法の相対関係(Ethical, Moral and Legal Perspectives of Canine Training, Use and Ownership)という授業でした。

簡単にいうと、『この社会の上で犬はどのように人々から考えられ、どのような法で規制/守られているか』ということを勉強しました。


授業は月曜日の朝から始まり、土曜日の午前中でおわったのですが、それと平行して学校に偶然にもこの授業のすばらしい例となる事件がおこりました。


月曜日、授業が始まる直前、
一匹のポインターが学校の敷地内に放置されていました。

学校の犬たちと一緒に平然と犬舎にいるその犬を見て、私と校長は自分たちの目を疑うほど驚きました。

他の生徒が見知らぬ2人組が学校の敷地内から出て行くのをみたと証言したので、おそらく私たちの目を盗んで犬を犬舎に入れて立ち去ったのだと思います。

060511-1.jpg

それから間もなく授業がはじまり自己紹介などをすませたあと、教授はこの事件を例にとり授業をはじめました。

『犬を介助犬訓練学校に放置することは、具体的になぜ悪いのか?』

>学校に無断ではいった、違法侵入。
>学校のスタッフに断りを入れずに、見知らぬ犬を犬舎に入れたこと。
>犬の責任放棄
>介助犬候補犬への身体的危険の可能性(けんかをしてけがをする、感染症をもっているなど)

ここまでは簡単でした。

そして、次の教授の質問は、
『では、どのような状況であれば、介助犬訓練学校に犬を放置してもよいか?』

???

みんなでいろいろなシナリオを考えました。

たとえば、、、

>どうしてもやむにやまれない事情があり、スタッフに許可をもらい引き受けてもらう。
>犬舎の中でなくフェンスにリードで犬をつなぎ、放置しなければならなかった事情を説明した手紙を添えておく。
>この犬はその辺りをうろついていて偶然通りがかりの人がみつけて、車にひかれるとかわいそうなので安全な場所(学校)に放置した。

など。。。

人は自分の立場から物事を見るだけで、逆の立場から見ることを忘れがちです。
しかし、道徳や法を考える上では物事をさまざまな立場から見ることを要求されます。


いろいろなシナリオを考えましたが、実際のところ、この犬がうちにきた本当の経緯は分からない。
でも、うちにきた以上この犬を何とかしなければならない。

校長は動物保護施設に持っていくことも考えましたが、月曜日は休日で開いていないこともあり、とりあえずうちで一日だけ預かることにしました。
そして、ここからがうちの校長らしいところ。

一日預かったら愛着がわいてしまうんです(笑)
おとなしいいい犬だったこともあり、校長はとりあえずしばらくうちにおいてあげ、里親をみつけてあげることに。
獣医さんのところにもつれていって、感染症などをもっていないか検査をして、念のためワクチン注射もしてあげました。

そして、授業の最終日(土曜日)に事態は急展開。
学校に一人の男性が現れ、犬を探しているとのこと。
彼が言うには、『旅行で家をしばらく空けるあいだ、知り合いにたのんで犬の面倒をみてもらっているはずだったが、その人が仕事を放棄して犬もどこかにいってしまった。昨日帰ってきて事実をしってから、動物保護施設をはじめ手当たり次第このあたりの犬の施設をまわっている。オスでくろのポインターとラブのミックスを見かけなかったか?』

!!!!

そして、犬とオーナーは再会しました。
その場面に校長も立ち会ったそうなのですが、犬は鳴いてよろこんで、オーナーも泣いていたそうです。
それを見て、校長ももちろん泣いたそうですが。。。


そんな訳で、私たちが月曜日の初めの例題は授業が終わる土曜日にハッピーエンドを迎えました。


でも、このように無責任に犬を放置したり捨てる人々は許せません。

犬だって、感情もあるし、痛みだって感じる生き物なのです。
そして、彼らの存在は人間にとって、かけがえのないものだということを知らない人はたくさんいます。

人間の言葉が話せない犬たちをどのように守っていくのか?

法の改正、人々への教育と意識改革。

この2つが、一匹でも苦しんで死んでいく犬たちを減らす唯一の方法だと思います。


長くなりましたが、この1週間。
本当に大変だったけど、またたくさん学ばせていただきました。

060511-2.jpg

教授はもちろん、たくさんディスカッションして、意見を言い合えたクラスメートにも感謝です。

あと一週間。
がんばります!
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HOKO

Author:HOKO
介助犬訓練士&インストラクター。
常に向上心をもち、Happy, Happier, Happiestをモットーに、仲間とレトリーバーたちと一緒に過ごしています。
2012年4月に8年間いたカリフォルニアを去り、ハワイで10ヶ月間を過ごし、現在はワシントン州に滞在中。

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